斫り工事とは
斫り(はつり)工事とは、コンクリートや石材などの硬い素材を切ったり、削ったり、壊したり、穴を開けたりする作業全般を指します。
鉄筋コンクリート造の建物改修工事や、新築・解体の際など、コンクリートを使用している建築物に対して行われることが多いです。
コンクリートの構造や性質を理解した専門的な技術が必要とされる工事です。
斫り工事の主な種類
①コンクリート斫り工事
コンクリート斫り工事は、コンクリート製の壁や床、柱などをドリルで削ったり、穴を開けたりする工事です。
窓ガラスの枠はめや配管・電気配線の設置などで行われる傾向があります。
②毀し工事
毀し工事は、コンクリート製の建物や構造物の一部を解体する工事です。
削岩機などでコンクリートを粉砕しながらすすめます。
③斫り仕上げ工事
斫り仕上げ工事は、コンクリートの表面を仕上げる工事です。
ノミやハンマーなどを使いながらすすめる作業であり、塗装やタイル貼りのために行われるケースもあります。
斫り工事の主な方法
人力で行う
人力で行う斫り工事は、繊細な作業が求められる場面で特に重要です。
特定の部分を削る作業では、必要な部位を丁寧に加工するため、ハンマーやチッパー、チゼル、タガネといった尖端に金属がついた工具を駆使します。
家のリフォームや穴の大きさの調整など、決められた範囲を手作業で丁寧に進めることで、高い精度の作業が実現されます。
重機を使う
重機を使用する斫工事には、人力との組み合わせが一般的です。
解体工事や土砂の移動時に用いられるショベルカーは、先端にアタッチメントを取り付けることで作業内容を変更できます。
コンクリートの解体にはハンマーやノミを取り付け、効率よく作業を進めることが可能です。
さらに、コンクリートを挟んで粉砕するクラッシャーも頻繁に活用されます。
実際に重機を使用するかは、現場の状況や工事の規模に応じて判断されることが多いです。
特に建物解体時には、倒壊のリスクも考慮し、重機の使用率が高まる傾向があります。